『福島県議会 一般質問』 |


令和元年6月定例会
一般質問県民連連合議員会 椎根 健雄
1.まず初めに、開拓者精神と未来への挑戦についてであります。
郡山市の開成山公園、4月になると桜が満開になります。かつて、全国から集った入植者や技術者、政府、そして安積の地に生きた人々が、ともに切り拓いた安積開拓、安積疏水。県と開成社が開拓を進めていた折、灌漑用の沼の堤に植えた約3,900本の桜の苗は、老木となった現在でも、市民の憩いの場となっております。
開成社の社則に、「私たちの代では小さな苗木でも、やがて大樹となり、美しい花は人々の心を和ませるであろう」との一文があります。未来を想うこの心が、新しい時代を切り拓いたといっても過言ではなく、先人達の開拓者精神、その想いは今もなおこの地に息づいております。
知事におかれては、ふくしまの未来を切り拓いていくためには、県庁に危機意識を、県民の皆さんに希望を、そして未来に向けて挑戦を、この3つが大切なキーワードであると示しております。
そこで、知事は、開拓者精神をどのように捉え、福島の未来を創造していくのか、考えをお尋ねします。
2.次に、再生可能エネルギーの推進についてであります。
県においては、2040年頃に県内のエネルギー需要量の100%相当量を再生可能エネルギーで生み出すという目標を掲げ、再生可能エネルギー先駆けの地を目指して取り組んでおります。
今後、固定価格買取制度による買取価格が低下していくと予想される中、再生可能エネルギーの更なる普及拡大を図るためには、蓄電池やエネルギーマネジメントシステム等の活用による再生可能エネルギーの地産地消といった取組が重要になると考えます。また、災害時の電源確保の面からも、蓄電池を加えた、再生可能エネルギーの自家消費、地産地消は有効です。
そこで、県は、再生可能エネルギーの更なる導入に向け、蓄電設備の普及促進にどのように取り組んでいくのかお尋ねします。
3.次に、中間貯蔵施設についてであります。
現在、福島第一原子力発電所事故に伴う除染で発生し、仮置場や各家庭の庭先などで保管されていた除去土壌等を、中間貯蔵施設へ搬出する作業が県内各地で行われております。私の地元郡山市でも現場保管されている除去土壌等の搬出作業が行われております。国は、帰還困難区域を除く県内の除去土壌等について、2021年度までに中間貯蔵施設への概ね搬入完了を目指すとしております。
国の方針どおりに中間貯蔵施設への搬入を進めるためには、施設整備を着実に行い、県内各市町村からの除去土壌等の輸送を計画的に実施することが重要であります。
そこで、県は、中間貯蔵施設の整備促進と除去土壌等の確実な輸送にどのように取り組んでいるのかお尋ねします。
4.次に、古関裕而氏のゆかりの地をいかした観光誘客についてであります。
2020年春より私の大好きなNHKの朝の連続テレビ小説で、福島県生まれの昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而氏と妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに音楽とともに生きた夫婦の物語が描かれます。ドラマの放送による地域の盛り上がりと、期待が高まっております。
「栄冠は君に輝く(全国高等学校野球大会の歌)」
「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」
「闘魂こめて(巨人軍の歌)」など、
今でも光り輝き愛されている沢山の音楽を残され、朝ドラの中では、新しい時代を生きるみなさんへの“エール”を届けるとうたっております。是非、ドラマと連動した観光誘客などによる地域の活性化、本県の情報発信に取り組むべきと考えます。
そこで、古関裕而氏のゆかりの地を観光誘客に活用すべきと思いますが、県の考えをお尋ねします。
5.次に、Jヴィレッジの利活用についてであります。
去る4月20日、震災後長らく休止していたJヴィレッジが8年ぶりに全面再開しました。当日は、人気アーティストの音楽ライブや県内グルメの出店、さらには近年盛り上がりを見せている「eスポーツ」、コンピューター上で行われるサッカーゲームなど、多彩な内容のイベントが開催され、県内外から約2万人もの方が来場し、大きな賑わいとなりました。
日本初のサッカーナショナルトレーニングセンターとして誕生したJヴィレッジはサッカーの聖地であることは言うまでもありませんが、コンベンション機能や宿泊機能が大きく拡充された「新生Jヴィレッジ」は、サッカー以外の様々な利活用の可能性を秘めていると思います。
そこで、県は、Jヴィレッジの幅広い利活用にどのように取り組んでいくのかお尋ねします。
6.次に、観光の振興についてであります。
JRグループと本県など東北6県は、大型観光企画、東北デスティネーションキャンペーンを2021年4~9月に6県で展開すると発表しました。東日本大震災から丸10年の節目で、復興・創生期間終了後に"オール東北"で復興を国内外にアピールし、観光や食など福島県が持つ多彩な魅力を発信、誘客につなげることは重要であり、是非この機会を活用していくべきと考えます。
そこで、県は、東北デスティネーションキャンペーンにどのように取り組んでいくのか、考えをお尋ねします。
7.次に、県産農産物の振興についてであります。
県産農作物は、桃や米など、品質、味の面で海外でも高い評価を受けています。しかし、農業を取り巻く環境は年々厳しさを増しており、震災以降は特に顕著にあらわれています。
こうした中、第1次産業から第3次産業にまたがる本県の地域産業6次化の取組は、本県の農林水産業に活力をもたらし、風評の払拭につながるものと考えます。
そこで、県は、地域産業の6次化をどのように推進していくのか、考えをお尋ねします。
8.次に、児童虐待防止についてであります。
県の児童相談所における児童虐待相談件数は2015年度が529件、2016年度に956件、2017年度に1,177件と年々増加の一途をたどっています。特に県内に4カ所ある児童相談所のうち、県中児童相談所の相談件数は県内最多であり、相談体制の強化をはかることは喫緊の課題であります。是非、子どもたちの気持ちに寄り添った支援、県内の体制づくりに取り組んでいただきたく思います。
そこで、県は、県中児童相談所の整備にどのように取り組んでいくのかお尋ねします。
また、子どもの虐待をなくすことを呼びかける市民運動である、「オレンジリボン運動」は、子ども虐待防止のシンボルマークとして、ここにきて新たな広がりをみせております。
そこで、県は、児童虐待防止のための、オレンジリボン運動の理解促進にどのように取り組んでいくのかお尋ねします。
9.保育所における食物アレルギー対策についてであります。
保育所における食育は、子どもたちが、集団生活の中で、食に関わる体験を重ね、食べることを楽しみ、仲間と成長していく上で重要であります。そのため、保育所におけるアレルギー対応への体制整備や、更には保育所内だけではなく、医療機関や行政との連携体制を構築することが必要であります。国においても、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」が4月に改訂され、緊急時の初期対応や保育所と関係機関との連携の重要性を示しております。今後、各関係者が共通理解のもと食物アレルギーへの対応を行い、子どもたちの健やかな育ちが保証されることが重要であります。
そこで、県は、保育所における食物アレルギー対策にどのように取り組んでいくのかお尋ねします。
10.次に、健康長寿県づくりについてであります。
東日本大震災後の避難生活の長期化や生活環境の激変などにより、県民の健康指標は依然として厳しい状況にあります。
死因としては、がん、心疾患、脳卒中の順となっており、その中でも脳卒中は、要介護状態の寝たきりになる原因の3割以上となり、その対策は欠かせません。
国においても、昨年12月に「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立したのを踏まえ、循環器病の予防等の推進とともに救急医療の整備、回復期医療やリハビリテーションなど、予防から医療、介護、社会復帰の支援に至る切れ目のない体制づくりが喫緊の課題であります。
本県は、高血圧の原因となる塩分摂取量が男女とも全国ワースト2位といった状況にあり、脳卒中など循環器病の予防には、県民の食習慣の改善を含む食環境の整備が非常に重要であります。
そこで、県は、循環器病の予防のため、食環境の整備にどのように取り組んでいくのかお尋ねします。
11.次に、県庁舎の冷房設備についてであります。
近年、5月においても30度を超える日が多々あるなど、異常気象は日々の生活に大きな影響を与えております。建物内にいても熱中症には注意が必要です。記録的な暑さの時は、臨機応変に冷房や扇風機を使うことが大事との事であります。
現在、県庁舎ではカレンダーの日付で冷暖房を動かしておりますが、その日の気温・室温に対応した利用を行うべきと考えます。暑い日には冷房をつけ、寒い日には切る。臨機応変に対応し、節電や経費の削減に努めていくことが大切と考えます。県庁内においては、職員の方々が席を並べ、一人一台パソコンを動かしているので、室温の上昇はいうまでもありません。節電を意識するあまり、熱中症や仕事の効率が落ちては本末転倒であります。
そこで、県庁舎の冷房設備を弾力的に運用すべきと思いますが、県の考えをお尋ねします。
12.次に、民俗文化財の保護についてであります。
江戸時代に関西、四国地方で栄えた人形浄瑠璃。人形浄瑠璃とは、三味線を伴奏楽器として太夫が語るのに合わせて人形を操る演劇であります。県内でも旧安積郡山ノ井村高倉、現在の郡山市日和田町高倉で行われておりました。残念ながら120年余り前に伝承が途絶えてしまった民俗芸能でありますが、その人形は地域で保管され続け、県では1955年、高倉人形を県の重要有形民俗文化財に指定、現在も地域の公民館で大切に保管されております。
先日、地元の郷土史会や子供たち、専門家を中心に、かつて使われた「高倉人形」や台本などを使った復活の発表会が行われました。
有形、無形を問わず、このような地域の宝である民俗文化財を次の世代に繋げ保護していくことは大切と考えます。
そこで、県教育委員会は、民俗文化財の保護にどのように取り組んでいくのか、考えをお尋ねします。
13.次に、道路・側溝の整備についてであります。
郡山市街地においては、郡山市中心部と喜久田町を結ぶ、県道荒井郡山線の朝夕の混雑が著しく、住民生活に支障を来しております。
このため、県では、県道荒井郡山線のバイパスとして、郡山市富久山町地内において、東部幹線の整備を進めており、富久山町の方々をはじめ、多くの住民の方々が一日も早い完成を望んでいるところであります。
そこで、国道288号三春街道入口交差点から県道荒井郡山線の奥羽大学前までの区間における、都市計画道路東部幹線の整備状況と今後の見通しについてお尋ねします。
また、須賀川市と二本松市をつなぐ県道須賀川二本松線において、近隣に県農業総合センターや県中浄化センターがある郡山市日和田地区から高倉地区にかけての道路は、一部側溝が無い区間が続いております。交通量が多い道路なので、歩行者にとって危険であり、側溝の整備を着実に進め安全を確保すべきと考えます。
そこで、県道須賀川二本松線の郡山市日和田町高倉地区における歩行者の安全確保にどのように取り組んでいるのか、県の考えをお尋ねします。
14.次に、交通安全対策についてであります。
JAFが2018年に全国の信号機のない横断歩道における車の一時停止率を調査した結果によりますと、一時停止率は、全国平均8.6%と大変低い数字になっております。本県におきましては、更に、全国平均を下回る、3.5%の停止率との調査結果が出ております。つまり、9割以上のドライバーは横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたとしても止まらない現状であります。
全国1位の長野県は、58.6%の車が止まるというデータが出ております。
横断歩行者と車との交通事故は、重大な結果を招くおそれのある大変危険なものです。歩行者に優しい運転の励行など事故や死傷者の減少に向けた交通安全対策に取り組むことが重要と考えます。
そこで、信号機のない横断歩道における交通安全対策について、県警察の考えをお尋ねします。
15.最後に、郡山合同庁舎についてであります。
県においては、新たな郡山合同庁舎の整備について、平成27年度に策定した基本構想において、ビッグパレットふくしまの北側の地に移転する計画を表明され、建築計画等を定めた基本計画も示しております。
現在、多くの県民に利用されている庁舎は、昭和5年に完成し、38年間にわたり郡山市役所庁舎として使用されておりました。近代建築として建てられたこの庁舎を中心に、郡山市は発展の礎を築いたといっても過言ではありません。市民にとって愛着も深く、地域に根ざした建物であります。
また、日本遺産に認定された猪苗代湖・安積疏水・安積開拓を結ぶストーリー、「未来を拓いた一本の水路」は、庁舎のある麓山地域と馴染みが深く、庁舎の歴史的価値は高まってきております。そのため、移転後の現庁舎の今後の利用計画などについては、今から郡山市等としっかり話し合っていくことが重要と考えます。
そこで、郡山合同庁舎移転後の現庁舎の取扱いについて、県の考えをお尋ねします。
以上で私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。


