2016年 10月 17日
『 総括審査会(原稿) 』 |
総括審査会
おはようございます。
山も色づきはじめ、食欲の秋。私も県産の新米や、梨・プルーンなどを頂きました。
福島県は一年を通じ、果物の美味しい季節が続きます。桃栗三年・柿八年。「何事も成し遂げるまでには相応の年月が必要とのたとえ」であります。
そういう意味において、果物大国をつくりあげた福島県民は、中長期的なビジョンの達成、目標を明確にし、良い時も悪い時も、ひたむきに進んでいく。播いた種をしっかり形にして残していくことができる県民性だと思います。
私も大震災・原発事故からの復興・再生の為、未来への種まきを行い、最後の収穫までやり抜く決意を述べ以下質問に入ります。
まず初めに知事に子ども・若者の育成についてお尋ねします。
震災からはや5年と7か月。県は大震災・原発事故からの復旧、復興に向けて様々な施策とってまいりました。産業の振興やインフラ社会基盤の整備と共に、中・長期的にみた福島の将来を背負って立つ人づくりに取り組んでおります。
これからの福島県にとって、将来を担う子ども・若者の育成が重要と考えます。
本日も将来の福島を担う多くの若い方々が県議会の傍聴へ来ております。そこでまず知事に
子どもや若者が夢を描き実現していくため、子どもや若者の育成にどのように取り組むのか、知事の考えをお尋ねします。
(知事より答弁)
今ほど、知事から福島の子どもたちへのビジョンのお話を頂きました。
福島県復興計画の基本理念の中にも、子ども・若者たちが誇りをもつことのできるふくしまの再生と、復興理念を語っております。
是非、若い方々が夢を抱ける福島の進展よろしくお願い致します。
それでは、いまほどの話しと関連させながら、以下諸課題について各部局長へ質問をしてまいります。
ロボット産業の振興についてお尋ねします。
先日、特別委員会で郡山市に新しく開発拠点を整備した「サイバーダイン社」を視察させて頂きました。
アニメのドラえもんや機動戦士ガンダム世代の私としては、介護用ロボットスーツに未来を感じ、ワクワクする気持ちをおさえながら装着をさせて頂きました。普及には、まだ改良の余地を感じながらも、将来の可能性というものをしっかりと感じてまいりました。
私の子どもの時はロボットというと、まさに近未来、夢と希望の象徴でした。
県は現在、他県に先んじてロボット産業への投資を行っています。
ロボットには夢があります。原発事故で暗い影を落とす部分がある福島県の子供たちに、明るい展望、イメージの転換、払拭、そして新しいブランド、夢ある福島を残す柱の一つになると考えます。
県が目指す「ロボット産業革命の地ふくしま」の実現のためには、魅力と可能性を積極的に発信し、若い世代を始めとする県民の方々の関心を一層高めていくことが必要と考えております。
そこで、県は、若い世代のロボットへの関心を高めるため、どのように取り組んでいくのかお尋ねします。
(商工労働部長より答弁)
(再質問)
現在、県ではロボット開発支援事業で介護やリハビリ、農業、廃炉や除染、物流や災害対応等、様々な分野に取り組んでおります。
その中の一つ、原発事故の廃炉用作業ロボットは欠かせない事業であります。ただ残念な事に廃炉用ロボットだけでは子どもたちに夢を語るのは難しいです。国や東電にかかわる部分にもなりますが、その廃炉に用いるロボットの技術の先、最終的にいかに今後の私たちの生活に応用していくか、変換させていくかが重要だと考えます。是非、先ほどの部長答弁にもありました、ドローンやロボット産業の育成の答弁。ロボットで子どもたちが夢の抱ける福島県。現実と共に将来を示しながら、夢を語れるロボット産業の充実をはかることが重要と考えます。
そこで、ロボット産業の育成にどのように取り組むのか、再度お尋ねします。
(商工労働部長より答弁)
次に、風評・風化対策と観光の振興についてお尋ねします。
リオリンピックの閉会式において、ドラえもんや、ハローキティー、マリオといった日本のアニメやゲームのキャラクターが使われ、総理大臣もマリオで登場するなど、アニメのコンテンツを活用した情報発信が様々な場面で行われてきております。
日本政府が進めているクールジャパン政策。「クールジャパン」いわゆるかっこいい日本。日本独自の文化が海外で評価を受けている現象であり、アニメ・ゲーム・音楽に始まり、現在は日本食や伝統芸能・家電などにも意味を広げつつあります。これら日本の生活文化の中で育まれた魅力を付加価値としつつ産業として発展させ、海外需要の獲得、及び国内への海外需要の取り込み(インバウンド)につなげる取り組みが展開されてきています。
このため、今後のアニメの活用は、風評の払拭、風化の防止の情報発信において、効果的な手法の一つと思われます。
そこで、風評払拭及び風化防止に向けたアニメの活用について、県の考えをお尋ねします。
(総務部長より再答弁)
(再質問)
情報発信、情報の収集において、特にスマートフォンやタブレットの爆発的な普及により、インターネットの役割は更に大きくなっています。
高校生や大学生は歩きながらスマホをいじっています。ラインやツイッターをかえし、友達との会話の中にもスマホ取り入れています。ここ10年で特に大きく変化しました。
子どもにも、小さいうちからタブレットを与え遊ばせている親が沢山います。
私は子ども時代、糸電話とか、砂場世代ですので、の当時の遊びからは想像をはるかに超えた変化です。
これは、どちらが良い、悪いとかの問題ではなく、望もうが望まなかろうが、時間が過ぎるほど、ものすごいスピードで生活の中にネットが取り込まれ、生活の一部になっていきます。ですので、ぜひ行政も若い職員さんを中心に、様々な情報発信の形態にチャレンジして頂きたいと思います。
そこで、県における今後の情報の発信に関する考えを、再度お尋ねします。
(総務部長より再答弁)
今年は「ポケモン・GO」や「シン・ゴジラ」「君の名は。」など、アニメや特撮などに関するゲームや映画がヒットし、それに関連する地域や関連イベント等に対する観光客が増えていると聞いております。
アニメ作品の舞台となった場所をファンが観光で訪れる、いわゆる「聖地巡礼」。こういったアニメやキャラクターを活用した観光振興、地域振興に力をいれている自治体も増えてきています。
県内ですと、ウルトラマンの須賀川市や、リカちゃんの小野町が有名ですが、是非、福島県内がモデルとなっているアニメもいくつかあるとの事なので、地域振興、観光誘客の一つの切り口として考えて頂けたらと思います。
そこで、県は、アニメ等のコンテンツを活用した交流人口の拡大にどのように取り組んでいくのかお尋ねします。
(企画調整部長より答弁)
私もアニメ制作の関係者から聞くまでわからなかったのですが、郡山市や県内の様々な場所がアニメの舞台となって登場しております。
観光で訪れたファンの方々が舞台となった県内の情報を発信する。現地を自分の目で見て、楽しんで足を運んでもらう、現地の情報をそのまま発信する。まさに福島県の風評の払拭、そして観光とも結びつくと思います。
是非とも、よろしくお願いします。
(企画調整部長へ要望)
福島県への観光客は震災前の約9割まで戻りつつあると聞いておりますが、外国人観光客は国全体では伸びているものの、本県は昨年の外国人宿泊者数が全国45位と厳しい状況にあります。福島県に実際に足を運んでもらうためには、インターネットなどを活用し本県の魅力をいかに効果的に発信するかが重要であると考えております。
そこで、海外からの観光誘客を図るため、効果的な情報発信にどのように取り組んでいくのか、県の考えをお尋ねします。
(観光交流局長より答弁)
外国人観光客の誘客には、風評の払拭などの問題も当然ありますが、福島空港が果たす役割が大きいものと考えます。お隣仙台空港における民営化の成功事例や、茨城空港の格安着陸料。私は民営化や着陸料の問題も含めて、福島空港の利活用については大きな議論をする時期もやってくるものと思っております。
そこで局長におかれましては、関連して聞きます、今後の福島空港の利活用、活性化の方法、方向性についてどのようにお考えなのか、何か、もしお考えがあればお願いします。
(観光交流局長へ要望)
次に、教育行政についてお尋ねします。
福島県の子ども達が頑張っている全国大会の試合をテレビ等で見ていますと、アナウンサーから「震災から何年、原発事故を乗り越え頑張っていますね」とか、「困難を乗り越えてほしい」といった、観客の声援をよく耳にします。
福島県の子どもたちがそれぞれの部活動において、全国大会や世界を相手に頑張る姿は、私たち県民にとって誇りであり、勇気を頂くばかりではなく、県外の方々に正確な情報を発信していくうえでも重要な活動の一つととらえております。
これらのことから、来年度山形、宮城、福島の三県で行われる平成29年度全国高等学校総合体育大会は、本県の高校生が頑張る姿を広く発信する絶好の機会であり、県をあげて成功させなければならないものと考えております。
そこで、本大会への出場を目指す高校生を支援すべきと思いますが、県教育委員会の考えをお尋ねします。
(教育長より答弁)
(再質問)
昨今、子どもの貧困が大きな社会問題になる中で、部活動においても、全国大会や遠征にかかる旅費や道具代が、負担となっているご家庭がある、というケースも耳にしております。
是非、福島の子供たちが資金面で不安を抱かず、県外・世界の大会で力いっぱい頑張り、才能を開花できるよう県としても取り組むべきと考えます。
そこで、県は部活動への支援を行うべきと考えますが、再度お尋ねします。
(教育長より再答弁)
最後に、地元商工業の振興について質問します。
いよいよ来月の8日、9日に、本県の復興支援を開催目的の一つとして、全国商工会青年部連合会と全国商工会女性部連合会、合同での設立50周年記念式典がビッグパレットふくしまをメイン会場に開催されます。
地元の中小・零細企業を取り巻く状況は厳しい中、企業の後継者として、地域の若手リーダーである全国の青年部員や、地域福祉活動等を通じた豊かなまちづくりに取り組む女性部員が一堂に会し、ふるさとの発展に貢献していく新たな決意を確認する場であります。
そこで、県は、商工会青年部・女性部全国組織化50周年記念式典の開催に際しどのように支援していくのかお尋ねします。
(商工労働部長より答弁)
後継者がいなくては事業の存続はありません。技術や伝統はもとより、雇用を守る事もできません。是非、県としましても若手後継者の育成に力をいれて頂きたく思います。
そこで、県は、中小企業等の若手後継者の育成にどのように取り組んでいくのかお尋ねします。
(商工労働部長より答弁)
是非、震災前からこの地に根を張り頑張り続けている、地元中小・零細企業への支援をよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終了致します。ご清聴ありがとうございました。
(答弁書は議事録が完成次第ブログへUPします。)
by shiine-takeo
| 2016-10-17 09:25
| 福島県